トレッキング 九州

九州トレッキング紀行 GW その1

更新日:

プロローグ

さて、今回の企画ですが、当初、ゴールデンウィークに
旅行にでかけようというところまでは決めていました。

しかし、前年の春 屋久島トレッキング紀行の”縄文杉アタック”
のような目玉商品(?)を探してみたのですが、とくに見つからず、
「さぁ〜て、どこにいこっかなぁ〜〜〜??」
 と考えてみましたが、心に響く場所が見つかりませんでした。

※こちらの記事は以前運営していたサイトにて2010年に作成したものを再アップしております。
 現在の状況とは異なる内容も含まれているとは思いますが、旅のご参考にしていただければ幸いです。

しかし、そんな中、別の用件があって、ネット検索していたところ、
宮崎県のみどころ”みたいキーワードが、ふと、目の前に現れ、
読んでみると、”高千穂 天孫降臨の地”という一文が、なぜか気になりました。

で、そこから、ちょっとほじくってみたところ、”天岩戸(あまのいわと)”や
高天原(たかまがはら)”という、日本神話にまつわる、興味のあるキーワードや、
それらがパワースポットと呼ばれているということやらが、次々とでてきて、
なぜか、ワクワクとした気分に。。。。。。

「え〜〜。今年のゴールデンウィークは、宮崎県の高千穂に決定!」

と、なんの躊躇もなく、行き先の一つを決定してしまいました。
(相当な勢いでした。自分でも、そんな即決するとは思ってなかった。。。笑)

で、パワースポットだらけといわれる高千穂に行くと決めてしまいましたが、
トレッキングをどこでするかを全く考えていませんでした。しかし、その付近の
地図をながめていると、なんと、阿蘇山が近くにあるじゃぁ〜〜ないですか。
しかも、車があれば、楽勝で回れるほどの近さに。。。。。

 「え〜〜と、今年のゴールデンウィークのトレッキングは、阿蘇山に決定!」

 と、なんの躊躇もなく、トレッキングターゲットを決定してしまいました。
(阿蘇山という名前の山は無く、周辺の五つの山の総称だということを
知ったのは、旅行のほんの少し前ですが。。。。笑)

で、トレッキングターゲットを決めたので、「ついでに温泉なんかあるといいやねぇ〜。」
 と思って探してみたら、これまた、聞いたことあるような温泉の名前が、
でてくるでてくる。黒川温泉、由布院温泉、別府温泉、、、etc。 と、
九州は温泉の宝庫だったこと知り、

「え〜〜と、今年のゴールデンウィークは”温泉めぐり”を実施することに決定!」

ということで、何にも考えてなかったのにもかかわらず、たまたまでてきた
高千穂 天孫降臨の地”というキーワードに全部もっていかれまして、
ゴールデンウィークのイベントは、”九州トレッキング紀行”の皮をかぶった
パワースポット&温泉めぐりツアー”に決定しました。
(ほんと、トレッキング紀行って言っていいのかどうか非常に微妙。笑)

一人de勝手にツアー プランニング

何をするかの大枠が決まったので、とりあえず、宿と交通手段だけは
抑えちまえ!ということで、ゴールデンウィークまで1ヶ月以上も前では
あるが、予約だけはしてしまうことにした。

予約するにあたり、行き先を効率よく結ぶ設定を考えた。

・一日目は、飛行機で熊本空港INとし、初日に宮崎県高千穂町の”パワースポットめぐり”。
・二日目〜三日目は、熊本県の阿蘇でトレッキング。
・四日目は、温泉めぐりで、熊本県の黒川温泉に寄り、大分県の由布院温泉で宿泊。
・五日目は、大分県の別府温泉で温泉めぐり。大分駅前あたりに宿泊。
・六日目は、大分空港OUTで帰宅。

で、せっかくなので、去年同様に1日休暇をつけることを前提として、
楽天で調べたところ、あっさりと5泊6日の交通手段と宿を確保でき、
「ひとりde勝手にツアー」の基本料金は以下となりました。

日付 対象 用途 費用 備考
4月28日 航空券(マイレージ使用) 交通費 0
4月28日 レンタカー(コンパクト) 交通費 30030 5日分
4月28日 民宿 国見ヶ丘 宿泊費 6700 朝食・夕食付
4月29日 ホテル角萬 宿泊費 5900 朝食付
4月30日 ホテル角萬 宿泊費 5900 朝食付
5月1日 ホテルゆふいん華 宿泊費 14175 朝食付
5月2日 COMODOホテル 宿泊費 5190 朝食付
5月3日 航空券(マイレージ使用) 交通費 0
67895

5泊6日レンタカー付でこの価格となりました。
 前年の屋久島トレッキング紀行のときに比べて、2万ほど高いですが、
5日間レンタカーを借りることを考えると、結構安いほうじゃないかと思います。
やっぱ、航空券の0円は相当効きますね。おそるべし、マイレージパワーです。(笑)

屋久島ツアーの際に学んだ教訓を生かし、管理が楽で、かつ宿がとりやすい
楽天トラベルからすべて予約をしました。空室も見つけやすく、一元管理ができて、
やはり便利でした。(あくまでも私の感想です。他にもっと良い手段があるかもしれません。)

さて、なにしよっかね?

相変わらず、概略しか決めていないので、とりあえず、本だけ買っとけ!
ということで、以下を、買うだけ買ってみた。

  ・るるぶ 由布院 黒川 別府 阿蘇  (ISBN:978-4533075582)
・新・分県登山ガイド 42 熊本県の山(ISBN:978-4635023427)

が、しかし、4月は仕事がスパークし、かなりの残業対応をしていたため、
読んでいる暇もなく、日曜に読もうかと思ってみたが、他にやることが山ほどあり、
出発の前日まで、内容を全く見られずで、結局、出発当日までに
決まっていたのは、なんとなぁ〜〜〜く、こんな感じ。

日程 行動予定 備考
1日目 羽田→熊本空港→高千穂 天岩戸神社、高千穂神社、高千穂峡、
国見ヶ丘。他になんかあればいっとく。
2日目 阿蘇どっかの山トレッキング 全然決めてない。
3日目 阿蘇どっかの山トレッキング 全然決めてない。
4日目 黒川温泉→由布院温泉 黒川温泉って、なにがある?由布院は?
5日目 別府温泉&大分の酒と肴 別府温泉って、なにがある?どこいく?
6日目 帰宅 GWの遊び疲れでボロボロなはず

ということで、購入したガイド本も全くといっていいほどに開かないまま、
旅行バッグにトレッキング装備と着替え等を詰め込む以外にはなにもせぬまま、
当日になってしまいましたとさ。(笑)

キャスターケースの中に、ザック等のあらゆる装備を無理やり詰め込み、1個で済ませる。
(ん〜〜、かなり、無理やり突っ込みました。なんとかなるもんです。って、おい!笑)

ということで、 毎度の事ながら、長々とプロローグをかいてみましたが、
こっから本編のはじまり、はじまりぃ〜。

九州 トレッキング・パワースポット・温泉めぐり マップ

今回のツアーのドライブコースと、トレッキングのマップを載せておきますね!
(以下のリンクをクリックすると、MAPウィンドウが立ち上がります。)

九州トレッキング紀行 全工程ドライブルートマップ

阿蘇トレッキング 平面マップ

 ◆2D 阿蘇五岳全体図

 ◆2D 鳥帽子岳・草千里ルート GPSログ

 ◆2D 高岳・ 中岳 仙酔峡尾根ルートコース GPSログ

阿蘇トレッキング 立体マップ(180度回転)

 ◆3D 阿蘇五岳全体図

 ◆3D 鳥帽子岳・草千里ルート GPSログ

 ◆3D 高岳・ 中岳 仙酔峡尾根ルートコース GPSログ

九州トレッキング 工程記録

4月28日 高千穂 天岩戸神社・高千穂神社・高千穂峡

4月28日 自宅→熊本空港

出発当日である。

外は激しい雨。
久々に伝説の雨男が復活しそうな予感。

かなり激しい雨だったので、最寄の駅まで歩くとキャスターバッグが
ずぶ濡れになること必至のため、タクシーを呼ぼうと思い、TELしてみた。

しかし、どこにかけても、

  「申し訳ございませんが、この時間帯の対応はしておりません。」
「お宅の近くに、迎えにいける車がおりません。」
「恐れ入りますが、当社の対応エリアではございません。」

と、ダメダメダメと断られまくり、全滅

しょうがないので、自宅そばのバス停から、最寄ではないJR駅まで
バスで遠回りしてから、横浜駅へと向かった。

横浜駅で降り、YCATから羽田行きリムジンバスに乗って、
あっさりと空港に着いた。

空港ですこしのんびりしようかと思っていたが、のんびりする暇もなく
搭乗時間が来たので機内に乗り込んだ。

約2時間のフライトは、ほとんど揺れることも無く、爆睡しているうちに、
熊本空港に到着。

4月28日 ハイパードライブ1

さて、本日から5泊6日の旅であるが、移動手段としてレンタカーを調達することで対応する。
早速空港のレンタカー専用カウンターで手続きをすませ、出口付近で送迎車を待つ。
(レンタカーの置き場所が少し離れたところにあるので、そこまで送迎してくれるシステムです。)

待つこと数分、送迎のワゴン車が現れ、私の他に2組ほど乗せてレンタカーの元へ。

そこで対面した車が今回の私の相棒である、「マーチさん」である。

ここんとこ、コンパクトカーと呼ばれるようになった「マーチさん」であるが、
初代が発売されてからかなりの年数になっている。(30年弱くらい?)

おじさんの頭には「マッチのマーチ・・マッチのマーチ・・マッチのマーチ」
ループする。(たぶん、私くらいの年代の人はそうなるはず。いや、絶対そうなる!
と、自分に言い聞かせる。笑)

まあ、そんなことはさておき、

「マーチさん、これから5日間、よろしくお願いします!!」

さて、熊本には2度ほど、仕事で来たことがあるが、タクシーかバスしか
使ってないので、まったく道がわからない。しかし、そこは便利な
カーナビ(通称:ナビ師匠)に先導していただくことを前提に熊本空港を
後にした。

熊本空港を後にして、しばらく、”ボォォ〜〜ケェ〜〜”っとドライブを楽しむ。
(運転しながら、ボケ〜っとするというのは、ちょっと、やばい気がするが。。笑)

 九州トレッキング紀行 全工程ドライブルートマップ

「それにしても、車がすくない。全然、でてきやしねぇ〜じゃねーか。最高だぜ〜。」

と思い、運転していたが、途中で、今日が平日であることに気づく。

そりゃ、すいているのは当たり前である。皆々様がお仕事している最中に
遊びにきているアンポンタンな私なのだから。(笑)

で、道中の”みどころ”をろくに下調べもせず、そして、なぁ〜〜〜んにも考えずに、
本日の目的地である宮崎県高千穂町に向かっていたが、”白川水源”なる看板を
見つけたので、ふらっと寄ってみた。(湧き水を味わうために。)

名水百選に選ばれるほどの綺麗な水とのことなので、さっそく、敷地内の店で
うっていた水汲み目的の空ペットボトルを購入し、以下の場所でお水を
ペットボトルに充填!(柄杓:ひしゃく と 漏斗:じょうご で地味ぃ〜な作業。笑)

この場所は、川で水を汲んでいるのと同じで、上流で汲む人、下流で汲む人の
関係ができるが、わたくし、上流の人なのにもかかわらず、何も考えずに、
がっつり、柄杓と漏斗をゆすいでしまっていた。すると、下流の人が
「なんとなぁ〜く、嫌だなぁ〜」的オーラを発していたことに気づく。

「いやぁ〜、ぜんぜん気づきませんで。こりゃまた失礼!」

とは言わなかったが、そう思いつつ、ごめんなさいな気持ちでその場を
後にした。(無意識って怖いですね。思いっきりゆすいじゃってました。笑)

水汲み場でウォーターをゲッツしつつ(微妙に無駄な英語)、手を洗い、
そばにあった神社を参拝。

今回の旅は、トレッキングと、神社・パワースポットめぐりと、温泉めぐりが
1対1対1の黄金比の計画であるが(そんな黄金比聞いたことないけど。)、
細かいことはなんにも決めてなかったので、最初の神社のお参りがここになった。
(いやぁ〜、あいかわらず、すげ〜テキトウ。笑)

ってな感じで、一通り観光(?)を終え、駐車場に戻ることにした。

で、駐車場に戻る途中、気になるものが、ふと目に止まった。

気になったもの、そう、それはこの 「パンチドリンク」 である。

いったいこれはなんなのか?・・・ 御当地ドリンクなのか?・・・

たとえば、
パンチドリンクを過去形にするとパンチドランク
それを人に当てはめてみると、パンチドランカー

ということは、もしかして、カーロスか?カーロス・リベラなのか?
はたまた、ジョー!、ジョー矢吹なのか?
い、いや、ちがう、たこ八郎か?

ん〜、いまだに謎である。
(っつか、このネタに反応する世代はごくわずかに絞られますね。笑)

まあ、それはいいとして(あ〜、そうさ、ほんとにどうでもいいことなのさ。笑)、

駐車場に戻り、再び走り始めた矢先、最強のレーシングカーを発見!

そのレーシングカーは追い上げる私をブロックしながら、先頭を突き進む。

・スーパーダイナミックエアロフォルムレーシングカー(赤)

(いやぁ〜、なんて、のどかなんでしょう。ひさびさにライブでみました。
この真っ赤なレーシングカーにいきなり癒されました。笑)

以上のように、スーパーカー(呼び方が古っ!)をあがめたてまつってみたが、
実は私のマシンもかなりのもの。

今回の旅で、はじめて、この手の車(コンパクトカー)を運転したのであるが、
排気量が1000ccしかないと馬鹿にしていたのに、びっくりするほど乗りやすく、

・峠道でも私一人のせて走るのはスーイスィ。
・駐車場でも小回りが効いて、グルングルン。
・しかも、ブレーキの効きも良過ぎて、ファフィンファフィン(謎)。

 「こいつぁ〜、すげ〜。」と、一人で絶賛。

 「よろしく、たのむぜ、相棒!」ということで、マーチさんを一枚パシャリ。

そして、一路、天孫降臨の地とうたわれたパワースポットの里である 宮崎県の高千穂町を
目指して、の〜〜んびりと走る。 (つか、最初っから、ハイパーのかけらもありゃしません。はい。笑)

4月28日 天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)

ものすごく、とても、ものすごく、のんびりとしたハイパードライブを楽しんでいたら、
気がつくと、宮崎県高千穂町に入っており、最初の目的地である
天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)
に到着。(実は熊本空港でレンタカーを借りた時点で、ここを最初の目的地に
決めたんですが、白川水源で神社参拝した時点で最初じゃなくなってました。笑)

入り口付近には、天岩戸をぶん投げる手力男命(たぢからおのみこと)
豪快な像が建っていた。

さて、この天岩戸神社であるが、ここは、日本神話の中でもよく知られた
天照大御神(あまてらすおおみかみ)がお隠れになったという、
あの天岩戸伝説を伝える神社ということであり、パワースポットとされている。
(詳しくはネットで調べてね。笑)

早速、参拝すべく鳥居をくぐり、手を清める。

最初に本殿をお参りする予定だったが、なぜか、すぅ〜っと、
天安河原(あまのやすがわら)のほうに来てしまったが、”先にこっちゃこい!”と
いうことなんだろうなぁ〜と勝手に解釈し、天安河原に向かう。

天照大神が隠れてしまい、困った八百万(ヤオヨロズ)の神々が今後の対策を
練ったのが天岩戸神社の本殿から少し歩いたところにあるここ天安河原だそうです。
八百万(やおろず)の神々は天安河原に集まって相談した末、岩屋の前で宴会を
開くことになり、なんじゃかんじゃで(省略。笑)、天照大神が天岩戸からでてこられて
一件落着というお話の舞台の一つです。

[耳を澄ませば]
※↑このリンクを押すと音声ファイルが再生されます。(動画の代わりに楽しんでください。)

(ちなみにゲコゲコ音はカエルです。姿は見えずでしたが。)

で、付近の渓流の河原にふと目をやると河原の石が積んである光景に
出会う。さらに奥へと歩くと、仰慕窟(ぎょうぼがいわや)があり、
その前にはさらにおびただしい数の石のが積み重ねられていた。
(沢山の石を積み重ねて祈願すると願い事がかなうとの信仰、
慣習があるとのです。)

まずは、ここで参拝をすませ、次に向かった。

・仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と呼ばれる洞窟(天安河原宮が鎮座)

その後、先ほど思いっきり前をスルーしてしまった本殿へ付近に戻って
きたが、この空間には、とても気持ちのいい空気が流れていた。

ここで感じた空気は、以前いったことのある伊勢神宮や、散策がてら
ときどき、お参りに行く明治神宮とおんなじ空気(波長?)を感じた。
(まあ、鈍い私の感覚なので、気のせいかもしれませんが、どうにもこうにも、
”清清しい”としか言いようのない、爽やかな感覚でした。)

そして、その空気を楽しみつつ、天照大神が祭られている本殿をお参りする。
(旅行計画もろくにせず、そして、あんまし考えずにここに来てしまいましたが、
なぜか、ここに来られたことがとてもうれしかった。)

さて、突然話はかわるが、なぜ、天照大神がおられるこの神社に来ようと
思ったかを説明させていただくが、単にパワースポットだからというわけではない。

ちょっと俗世間バリバリの話になってしまうが、以前、プレステ2のゲームで
”大神(おおかみ)” というゲームをプレイしたことがある。

その主人公は天照大神の化身である「アマテラス」という名の犬(犬神)という設定で、
日本昔話風のやわらかな水彩画調の絵の中を主人公が駆け巡る日本神話が
ベースとなっている秀逸なストーリーのゲームである。

その世界観に見事に引き込まれた私は、完全に天照大神ファンと化した。
(爆発的ヒットはしなかったものの、ゲーム自体は一般レビューでも最高レベルの
評価とされており、わたしは、プレステ2のソフトで歴代ナンバーワンだと今でも思っている。
プレステ2というと一世代前のゲーム機ではあるが、子供から大人まで楽しめる傑作なので、
ぜひとも一度プレイすることをオススメしたい。)

このゲームにハマったお蔭さまで、日本神話に興味をもち、天岩戸ってどこだろう?
高天原ってどこだろう?と考えるようになり、なぜか、今回、ここに来るに至った
という流れだ。(ゲームが神様との縁をつなげてくれるということもあるんだなぁ〜
と思い、ちょっと楽しくなった。笑)

と、まあ、そんなこんなことを考えつつ、天岩戸神社を後にしようと思ったが、
友人の女性が出産間近であったので、私の大好きな天照大神がおられる
ここ天岩戸神社の安産祈願の御守りを買ってお土産として渡すことに決め、
即購入。

そして、御守りは、しばらく私と九州地方を旅した後、友人の手に渡ることとなった。

”天照すような元気で明るいお子さんが生まれますように”

(後日談であるが、その友人から連絡があり、無事に生まれたとのこと。
何事もなくてよかったぁ〜。 アマテラス師匠、ありがとうございました!)

4月28日 高千穂神社

アマテラス師匠のもとを後にし、次に向かったのは高千穂神社である。
ここは天孫降臨の地である高千穂の八十八社の総鎮守。
(詳しくは、ネットで調べてね。笑)

パワースポットであるということもかかれていたので、元気がでるのでは
ないかとワクワクしつつ、手を清め、お参りに向かう。

階段を上る途中、狛犬の像があり、台座の部分に「皇紀2664年・・・」と 書かれていた。”皇紀”っていったい何ぞやと想い、パシャリと一枚とらせて
いただいた。

あとで調べたところ皇紀(こうき)とは初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を
元年(紀元)とする、日本の紀年法とのことであり、西暦紀元前660年とのこと。
ということで、皇紀2664年は、そっから660ひくので、西暦2004年ということになる。

ん〜勉強になったが、たぶん使わない。いいや、現代では使いようがないことに気づき、
皇紀の話はここで終了。(自分で言い出しておいて、勝手に切る。。。。目に余る行為の
わたくしでした。お許しくださいませ。笑)

さて、先にすすめるが、階段を上りきった先が本殿でお参りをさせていただいた。

周りを見渡すと、境内のあちらこちらに大きな杉の木が豪快にそびえ立っていた。
(言っときますが「おすぎ」ではありません。って、だれもそんなこと誰も
聞いてないっすね。はい。)

おすぎでぇ〜〜〜す。に囲まれながら。 もとい!
大きな杉に囲まれながら、しばらくぼぉ〜っとしてみた。

人がいないせいか、ものすごく落ち着く空間で、なんていうんでしょうか、
鳥の声とともに"サァー"っという、ホワイトノイズ(人がリラックスできる
周波数成分を含んだノイズ)に包まれている感じである。

[耳を澄ませば]
※↑このリンクを押すと音声ファイルが再生されます。(動画の代わりに楽しんでください。)

本日はあんまし予定を考えていなかったので、気持ちの良いこの空間で
しばらく休んだのち、すぐ近くにある、観光名所の高千穂峡に向かった。

4月28日 高千穂峡

高千穂神社から車で数分で、高千穂峡(五ヶ瀬渓谷)に到着。

約12万年前と約9万年前の二回の阿蘇火山活動の際、噴出した溶岩流が
五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、急激に冷却された侵食谷であり、
非常に良い気が集まるパワースポットだといわれているそうな。

本日初の神社以外の散策であり、自然を満喫させていただく。

[耳を澄ませば]
※↑このリンクを押すと音声ファイルが再生されます。(動画の代わりに楽しんでください。)

侵食谷といわれるだけあって、切り立った岩壁が眼前に迫る。

ここは遊歩道を歩きながら景色を見て歩くのだが、平日のせいか、
ほとんど人がいなく、ほぼ貸切状態のような感じで、ゆったりとしながら
散策させてもらった。(平日に休むって、ものすごくお得だということを実感。
こんな日に休ませてくれた会社と会社の方々に感謝です。)

遊歩道の散策を追えたころ、宿に連絡していたチェックイン予定の
17:00頃となり、本日の宿がある国見が丘方面に向かった。

4月28日 神楽な夜

さて、本日の宿であるが、雲海が現れることで有名な国見が丘の
近くにある、「国見が丘荘」という民宿にお世話になる。

チェックイン後、お風呂に入らせていただき、しばらく部屋で”ボォ〜〜”っと
しようとおもったら、チェックインが遅かったせいか、すぐに夕食の時間と
なり、食堂へ。

同じ時間帯の食堂には、私と、私の両親と同世代くらいの御夫婦の2組であり、
アットホームな雰囲気の中、夕食をいただく。

ここの夕食がこれまたボリュームたっぷりであり、天ぷらやら、刺身やら、宮崎牛やら、
その他諸々でてきて、そこで宿代が破格であることに気づいた。(クチコミに書いて
あったとおり、民宿が好きな方は、おすすめな宿だと思いますです。はい。)

とてもおいしい食事をしつつ、食堂にいたオーナーさんからこのあたりの見所等の
話をしていたところ、観光夜神楽という、イベントが高千穂神社で行われることを知った。
(神社には、さっき行ってきたばっかなんですが。。笑)

オーナーさん曰く、20:00から神楽が始まるが、早めにいっておかないと
あっという間に席が後ろになってしまうので、19:20頃に宿をでれば、
一番前で見られるという情報を教えていただいた。

あと、夜神楽では一番前に座っていると舞の最中に女神に女装した男性に
抱きつかれることもあるので、抱きつかれたらいいことがあると思って行ってみたら。
との情報も。(これを聞いたあと、なぜだか、ちょっと、いやな予感がしていた。。。)

まあ、せっかく宮崎県まで来たことだし、夕食後にもう一度、高千穂神社に
向かうことに決定ぇ〜〜〜〜。

食事を終え、車でふたたび高千穂神社に戻ったが、昼には気づかなかった
ライトアップされた像が気になったので1枚パシャリ。

これは天鈿女命(あめのうずめのみこと)の像とのこと。

その後、さっそく、境内方面に向かい、夜神楽が開かれる建物に入った。
(オーナーさんの教えに従いかなり早めに来たせいか、周辺に人がいなくって、
ちょっとわかりずらかったです。あと、拝観料として500円を支払います。)

建物に入ると「ほんとに満員になるの?他にお客がくんのかなぁ〜?」 と思うほど
”ガラァ〜〜ン”としており、何十畳もある空間に私を含めて5〜6名程度。

そこには、先ほど宿で夕食が一緒だった御夫婦がおられたので、
しばらく雑談をさせていただいているうちに、あっという間に会場がほぼ
満員に。。。。(オーナーさんのおっしゃるとおりでした。平日なのにこれですから、
休日なんかに最前列でみるなら、やはり、かなり早めにでないとだめですね。)

程なく、夜神楽が始まり、宮司さん(?)が夜神楽についての説明をしてくださる。

天岩戸が舞台です。

高千穂神楽 手力雄(たぢからお)の舞

手力雄(たぢからお)の舞は、手力雄命(たぢからおのみこと)が天照大神が
隠れている天岩戸を探し当てるところをあらわした舞とのこと。

高千穂神楽 鈿女(うずめ)の舞

天の岩戸の所在がはっきりしたので、天鈿女命(あめのうずめのみこと)
岩戸も前で面白おかしく舞い、天照大神を岩戸より誘い出そうとす舞う。

高千穂神楽 戸取(ととり)の舞

戸取明神 (手力雄命) が天岩戸を開き、天照大神に再び出て頂く。
これで又世の中に光が戻る事となる。
(手力雄命ですが、最初に白い面だったのが、今度は赤い面に変わっています。
スーパーサイヤ人的なもの?)

そして、舞の後、天照大神が楽しげな外を覗くために、少しだけ開いた
岩戸をこじ開け、、、

岩戸をぶん投げる!! 「うぉぉ〜〜〜りぁ〜〜〜〜!!!」
(よく考えると、ものすごい、豪快な話ですね。笑)

そして、この岩戸が投げられた先は、長野県戸隠まで飛んだといわれているらしい。
(伝説なので、どこに飛んだか?等、諸説あるらしいですが、私のような素人が
調べてもさっぱりわかりませんのでその辺は学者さまにおまかせで。笑)

無事、天岩戸から天照大神がお出になられて、世界に光が戻り、それを祝うべくして、
次の舞が行われる。

高千穂神楽 御神躰(ごしんたい)の舞

伊邪那岐命(イザナギノミコト)伊邪那美命(イザナミノミコト)二神による
国産みの舞といわれるが、本来は新穀感謝祭(新嘗祭・にいなめさい)を
祝うために男女の神が新穀で酒をつくり,、神前に捧げるお神楽で「酒おこしの舞」
ともいわれているとのこと。

二人そろって濁酒をこすことになるが、浮気心を出した男神は神楽見物の
若い女性のところへ飛び込んで行き大騒ぎとなる。 女神につれ戻され
再び酒をこす作業がはじまる。太鼓の調子に合わせてドブロクをしぼり酒を
飲み合ううちに酔った二人は抱き合って夫婦となる。

のだが、この「若い女性のところへ飛び込んで行き大騒ぎ」の際に逆バージョンがあり、
女神が男性に抱きつくという一幕もあるとのこと。

「ふ〜〜ん、そういや、民宿のオーナーさんが言ってたなぁ〜」 と思っていたら、、、、、、

あれっ? この人、な、なんか、私のこと、みてるんですけど??な、なに?

と、思っていたら、、、、

 って、やっぱ、俺かよ!!(予感的中。笑)

ということで、油断していたら、抱き疲れた。ぁははは。。。(笑)

この後、旦那であるイザナギノミコトから「うちの嫁になにすんだ。」的な、
お説教をくらい、イザナギノミコトとイザナミノミコトは舞台に戻っていかれました。

※自分が抱きつかれている最中、さすがに写真はとれなかったのですが、
私と同じ宿からこられたSさん御夫婦の旦那さんが写してくださり、後日、
送ってくださいました。ありがとうございます!感謝です!!m(_ _)m

以上、1時間ほどであるが、楽しい観光夜神楽は終了し、車に戻った。

「女装した男性が舞う女神様だけど、神様は神様なので、運が良かったんだなぁ〜」
と思いつつつ、宿に帰る・・・・のも良いが、せっかくなので、高千穂町の温泉に
入るべく、高千穂温泉に向かった。

夜神楽の後、急に雨が降り出し、雨のなか知らぬ町のドライブを楽しみながら、
高千穂温泉に到着。営業時間が21:00までなのだが、入館したのが20:20。

ほとんど時間がないのでゆっくりはできなかったが、雨の降る露天風呂で、
「いやぁ〜、初日から、のんびりさせてもらった上に、楽しませてもらったなぁ〜。感謝です。」
と心の中でそう想いつつ、雨に打たれて、腕組しながら、真っ裸で仁王立ち。
(爽快感抜群でサイコーです!笑)

いろんな意味での開放感(笑)に心癒され、宿に戻った。

今日、九州に着いたばかりなのに、やたらと充実感があった一日に感謝しつつ、
翌日やることをまともに決めていないことを思い出し。(すっかり忘れてた。。。笑)

モバイルな相棒たちを駆使しながら、明日の予定を立てた。
翌日の行動の詳細決定は前日の夜というのが、この旅の定番と
なりそうな勢い。というか、そうなっている。(笑)

・相棒たち (ミニノートPC、モバイルルータ、iPod Touch、携帯、ビール、焼酎、そして、白川水源の水)

一応翌日は、雲海が見えるかも知れない国見ヶ丘に早朝でかけ、
その後は、阿蘇で軽くトレッキングをかまそうかと、概略を決めた。
(とりあえず、行く場所だけ決めときました。つか、基本的に予定変更は
大有りです。笑)

カレンダーを見て、「この旅、結構充実してる気がするが、まだ1日目かぁ〜。」と
おもいつつ、そこに書かれた言葉に心惹かれつつ、眠りについた。

おやすみなさい。

この旅で行った場所たち一覧 (2010年4月28日現在)

パワースポット トレッキング 温泉
天岩戸神社 高千穂温泉
高千穂神社
高千穂峡

 

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