トレッキング 尾瀬

尾瀬トレッキング紀行 夏 その1

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プロローグ

いままで山歩きというものにまったく興味はなかったのですが、公私ともにいろいろあって疲れたので、なにか新たにはじめてみよう!とおもい、いきついたのがトレッキングでした。

トレッキングをはじめると決め、夏休みを利用して初めて挑んだのがこのツアーです。

とはいえ、トレッキングに行くにも、わざわざバカ高いガソリン代(ハイオク185円/~くらいでした)を払って車を出して往復する上に数十キロの工程を歩く。というのはお財布的にも労力的にも考えたく無い行動だったので、一名参加可能なバスツアーは無いものかとネットで検索しまくっていたところ、尾瀬行きのバスツアーを発見!!

※こちらの記事は以前運営していたサイトにて2009年に作成したものを再アップしております。
 現在の状況とは異なる内容も含まれているとは思いますが、旅のご参考にしていただければ幸いです。

一名様参加可能で、山小屋一泊付(お好きな山小屋をチョイス!)、予約をすればお弁当もつけてくれて、約18000円という破格のプライスに惹かれてツアーを予約。(ガソリン代と高速代、そして運転の労力を考えると、こちらの方がだんぜんお得でした。)

そして、予約をして待つこと2週間ほどで、初めての本格的なトレッキングのはじまりとなるのでした。(まあ、ツアーに行くまでの間の準備が、これまた楽しかったんですけどね。装備そろえたり、尾瀬のことやトレッキングのことを調べてみたり。)

ということで、はじまり、はじまりぃ~。

 

尾瀬マップ

まず、最初にマップが必需品なので、私の通ったルートのマップを載せておきますね!
※新規Windowで開いてそれを見ながら記録を追っていただくことで意外と楽しめるかもしれません。

 

 

尾瀬トレッキング 工程記録

8月4日 夜 自宅→集合場所(都庁前)

さて、本日出発であるが、今回のツアーは夜行バスで出発するので集合場所まで、向かわねばならない。しかし、旅行会社の最終確認メールにて、

………………………………………………………………
★集合案内

08月04日

新宿駅西口 都営大江戸線都庁前 都庁大型バス専用駐車場
22時00分集合/22時30分出発⇒鳩待峠05時30分頃

※申し訳ございません。横浜のご出発は人数が集まらなかったため、催行されません。新宿集合のみとなります。
 ………………………………………………………………

との連絡があった。

本当は横浜→新宿のシャトルバスで行こうかと思っていたが、しょうがないので、「自宅→バス→鶴見→JR→代々木→都営大江戸線 都庁前」の経路で行くことに決定ぇ~。

つか、「自宅→徒歩→東横線→渋谷駅→JR→代々木→都営大江戸線→都庁前」という手もあったが、重い荷物を背負いながら、一つ丘を越えて15分歩くのが面倒だったので自宅から1分弱にあるバス停からバスにのって、尾瀬に着くまでは極力無駄な体力を使わずに行くことにした。

(まあ、これから30kmほど歩くので、そう考えると誤差っちゃ誤差なんだけど。。。 本音は、車中泊する前に大汗かきたくないだけなんですけどね。笑)

20:00発の自宅前のバスに乗り込んだ。その後、以外とスムーズに乗り換えができ、21:00頃には、都営大江戸線 都庁前に到着。

都庁前の駅につき、夕飯でも食べようかと都庁内にあるレストラン街に向かったが、時間がおそかったようで [準備中]・[CLOSED]の札だらけで、先客はいるものの、その時間から入れる店は一軒もなかった。。。。。

「くっそ、外はめちゃくちゃ蒸し暑いし、腹減ったし、、、、うぅぅ。。」

と、さまよい歩いている最中に、ふと気がついた。

「ぽ、、、ポケットティッシュをもってくるのを忘れた。。。。 不測の事態で大自然に一発かますことも想定されるのに。。。 ま、まずいかも。。。。」 と、、、、、

しょうがないので、KIOSK的な売店を探してみるが、すでに閉まっている。

かといって、新宿駅までもどろうとしたが、鬼のように暑いし、集合時間を考えると今更遠いしで断念。
 
で、そんな感じで、うろうろしていたら、警備員さん風の人に声をかけられ、

「バスツアーですか?バス乗り場は、そちらの出口からでればすぐですよ。」

と丁寧に教えてくださったので、ついでに、

「トイレはどこですか?」と、とっさに切り返し、近所のビルへの経路を教えてもらった。

なぜ、トイレの場所を聞いたかというと。。。。。。。

「トイレットペーパー ゲッツ作戦」

の敢行を決意したからだ。私は、すぐさま近所のビルに向かいトイレに入った。

が、しかし、大専用個室(赤い色でアンテナついてる奴じゃないよ。)に入り、ついでに、でっかいのを、ぶっ放そうかと思ったが、もう、暑くて、暑くて、滝のように汗がながれだし、でるもんもでないので、ペーパー(ピンク色の二人組じゃないよ。)を少しばかりゲッツして、

「ビルの方々、ごめんなさい。ゆるしてぇ!しょうがなかったのよぉ!」

と心の中で言い残し、その場を立ち去った。

立ち去る途中で気づいたのだが、とにかく都庁だけあって、警備が厳重というか、監視カメラの数が半端じゃない! あらゆるところに監視カメラが設置されている。

「トイレットペーパー ゲッツ作戦で連行されちゃったりしたら。。。」

と多少不安にさせてくれた。(監視カメラ設置による犯罪抑制効果の思惑に、まんまとはめられていたようだ。笑)

その後、無事に都庁大型バス専用駐車場に到着し、現地にいた旅行会社の方のところにいき、手続き完了。

手続きが完了したはいいのだが、作戦を行ったが故、汗がとまらなくなった。

マジで滝のように汗がでる。もうハンドタオルなんか、絞ると水分がジャジャ漏れ状態。しょうがないので、とっておきのトレッキング用タオルを取り出し、バスが来るまで暫くまった。(あ~もう、もっとタオルもってくればよかったぁ~。と思いました。笑)
 
それにしても、暑い、暑すぎる。腹が立つほど暑すぎる! いったい何℃ あったのだろうか。。。。(って、いま考えると、私の時計に温度計ついてたのに、一度も見てなかった。。。。。なにしてたんだぁ?自分。笑)

22:30に出発予定のバスが22:10頃にようやく到着し、バスに乗り込んだ。(運転手さんのみで添乗員は無し。定員30名ほどの小型バスって感じでした。)

 

8月4日 集合場所(都庁前)→尾瀬(鳩待峠)

バスに乗車する際に、荷物(38Lザック)を預けようと思ったが、

「今日は混んでいないので、1名で2席使えるから、中に持ちこんで、隣の座席においてもかまいませんよ。」

と運転手さんからの嬉しいお言葉。

もともと、合席になると思っていたので、ゆったりと自分のペースでいけると思うと、ちょっとうれしくなった。

22:30にバスは出発。出発して暫くすると、はじめはポツポツと降り出していた雨は強くなっていた。
朝5:00頃に鳩待峠に到着する予定なので、即効眠ることにし、安眠グッズをセッティングし、眠りについた。

【安眠グッズのご紹介】
 ・旅行用ピロー ・アイマスク ・耳栓
 の安眠「三種の神器」です。

途中、高速に乗ったようだが、あまり気にしてなかったので、どこの高速なのかすらわからず。ただ、かなり雨がひどくなっていたのだけは覚えている。

トイレ休憩でSAによった際に「高なんちゃらSA」と運転手さんが言っていたが、SAの名前も気にせず、トイレに向かい、ついでに腹がへったので(夕飯食ってないし。。)、うどんでも食おうかと思ったが、休憩時間のあまりの短さに食事は断念。しょうがないので、水汲み用ボトル代わりになるペットボトルの飲み物を購入。

「これから2日間お世話になるぜ。」

とジャワティーストレート500mlに御挨拶をし、SAを後にした。(帰宅後にしらべてみたのですが、たぶん、関越自動車道の高坂SA。)

道中、熟睡するわけでもなく、起きているわけでもない状態で、気づいたら朝の4:00頃になっていた。鳩待峠の手前の戸倉という駐車場でトイレ休憩となり、予約していた「舞茸おにぎり」が配られた。前日の昼食以降、なにも食べていなかったので、思わず食い尽くしてしまおうかと思ったが、そこは我慢し、とどまった。

バスは戸倉を出発し、うねりまくった山道をひた走る。真っ暗な中、急なカーブが延々と続く道を走っているうちに、私は気持ち悪くなってきた。

腹はへってるし、まともに眠ってないしで、さらに気持ち悪くなってきたので、目を閉じるのをやめ、フロントガラス越しの薄暗い外の景色を追うようにし、なんとか、しのいだ。(いつもは、自分で運転しているので、気づかないが、山道って、結構、酔うんだね。笑)

と、そんなこんなしているうちに、5:00頃に鳩待峠に到着。

無料休憩所の前で降ろしてもらい、まだ、営業が始まっていない無料休憩所の席を借りて、歩く準備をはじめた。

といっても、腹が減りすぎて気持ち悪かったので、まずは、2個入りの舞茸おにぎりの1個をほおばる。腹が減りすぎていたせいか、胃の入り口あたりで多少詰まり感があったので、もう1個は後にすることした。

食事の後、準備にとりかかり、外は霧雨だったので、レインスーツを装備し、靴紐を締め、準備完了!!

8月5日 5:15 さあ、初めての尾瀬に入山です!

尾瀬看板

入山の際に、他の場所から種子が持ち込まれないように、靴の裏の泥落とし用のマットが用意されており、そこで、靴の裏をゴシゴシしたのち、入山者カウンターの横をとおり入山! (下の写真で人が立っているあたりにあります。この時点で数人ほどの方々が、私より先に入山していきました。)

尾瀬入山ゲート

※ちなみに上の写真にも映っていますが、尾瀬では、ごみを持ち帰るのが原則で、尾瀬内の売店で販売されたもの意外(持ち込んだもの)は自分で持ち帰るというルールになっています。  ヨコハマG30ばりですね。(謎)

8月5日 鳩待峠から山ノ鼻へ 距離:3.1km

入山者カウンターを通り抜け、鳩待峠口を後にした。

霧雨の上、朝早いこともあり、多少薄暗い中を進んでいく。(ひさびさに見た山の中の景色は、やっぱ、いいですね。)
 [耳を澄ませば]
 ※↑このリンクを押すと音声ファイルが再生されます。
   (動画の代わりに楽しんでください。)

 
尾瀬のコースはほとんどが木道で整備されており、木道の上を歩いてひた進む。木道にふと目をやると、そこには、東京電力のマークが刻まれていた。(尾瀬の山奥に電気を運んでくださっている上に環境保護にも力をいれている東京電力さん。ご苦労様です!)

ちなみに木道はこんな感じ。

木道をゆっくりとあるき、時々足を止めながら、普段は見慣れない景色を堪能しつつ、山ノ鼻ビジターセンターに向かう。
 [耳を澄ませば]

山ノ鼻ビジターセンター直前から雨が大降りになってきた。ビジターセンターに着き、休憩所に入り、一休み。(大降りだったので付近の写真撮影はしてませんでした。休憩所でビデオ撮影はしましたが容量の都合で動画はパス。残念。)

【ここまでの道のり】
 区間距離: 3.1km 総距離: 3.1km
 区間時間: 60分   総時間: 60分

8月5日 6:30 山ノ鼻から竜宮十字路へ

 距離:4.1km

山ノ鼻で休憩している間に雨が弱くなってきた。前日購入して飲みきったジャワティーストレート500mlのペットボトルに水を詰め込み、再び出発。

尾瀬ヶ原の木道にはいる。「季節の花が楽しめる」とガイドには書いてあったが、私が来たこの時期はちょうど咲く花が少ない時期のため、花を見るというよりは自然の中で過ごしたいという目的だったので、ちょっと残念であるが、ひたすら、平原を突き進む。180度見渡す限りの平原が続く。

途中、池塘(ちとう)と呼ばれる大小の池がいくつも見ることができる。

池塘に映る山々や木々(晴れていればもっときれいに見えるんでしょうね。)

7:30 牛首分岐で小休憩。ここから東電小屋に向かえるが、竜宮経由とした。
 [耳を澄ませば]

 
途中の池塘に、かなりでかいオタマジャクシ発見(ウシガエルのかな?ひさびさにこんなでかいオタマジャクシを見ました。頭が私の親指の2倍くらいある)。
 

てな感じで地道にあるいていたら、腹が減ってきたので、2度目の朝食(?)(箱の中身を写したかったのですが、運搬中に「おにぎりが単なるお弁当」に変化してしまったので。って、むりやりザックにつめこんだのでぐっちゃぐちゃに、、、、  なので、入れ物だけ激写!あと、弁当には、ちっちゃいお茶もついてましたよ。)

2度目の朝食後、竜宮小屋に寄り、ペットボトルに水を補給し、竜宮十字路から東電小屋に向かった。 
 [耳を澄ませば]

【ここまでの道のり】
 区間距離: 4.1km  総距離: 7.2km
 区間時間: 130分   総時間: 190分

 

8月5日 8:40 竜宮十字路から東電小屋へ

 距離:2.5km

東電小屋に向かう途中に、XactiDMX-HD1000で初となるマクロ接写撮影をしてみた。手がプルプルしていたにも関わらず、意外ときれいに映っていた。(意外とですよ。笑 ちなみに前の機種HD1Aより手振れ補正はかなり良いですね。HD1Aのときはぶれまくっていたので。。。。。)

・ニッコウキスゲ

・コオニユリ?クルマユリ?(私には見分けがつきません。。。。)

と、そんなこんなんで、ヨッピ橋を渡り、

9:20 東電小屋に到着。休憩所があったので、そこで一休み。売店にあった三ツ矢サイダー500mlがどうしても飲みたくなり、ひさびさに、サイダーをがぶのみ。(普段のまないんですけどね。。なんでだろ?ちなみに、尾瀬の中への物資の輸送はヘリコプターやボッカさんと呼ばれる荷物運びの人で輸送しているらしく、その労力を考えて、非常に高い価格となっているそうです。ちなみに500mlのペットボトル飲料は400円でした。)

【ここまでの道のり】
 区間距離: 2.5km  総距離: 9.7km
 区間時間: 40分    総時間: 230分

8月5日 10:00 東電小屋から赤田代(温泉小屋)へ

 距離:2km

東電小屋でかなりのんびりと休憩をし(約40分)、本日宿泊予定の温泉小屋がある赤田代に向かう。

赤田代に向かう途中は、まったくといっていいほど、人に出会うことがなかった。(一人貸切高原みたいでした。贅沢な時間を味わえました!)

10:40 一人貸切高原を満喫し、本日宿泊予定の赤田代の温泉小屋に到着。

普段、ろくに運動もしていない私は、10km歩いただけで結構、疲れて 「そろそろ、チェックインかぁ~?」と思っていたら、「つか、、、、、、まだ、、、、、、10:40???」という具合。(山の朝は早いというが、早いおかげでチェックインもできません。(笑)温泉小屋の受付時間をチェックしたところ、13:30から受付でした。)

旅行前の私の予定の中では、のんびりと歩いて、ここにつくころにはすでに昼過ぎで、ちょっと休んで、チェックインする予定であったが、3時間も早くついてしまったので(しまったっていうな!笑)、一応プランの中にいれていた、三条の滝を見に行くことに決定ぇ~。

【ここまでの道のり】
 区間距離: 2km    総距離: 11.7km
 区間時間: 40分    総時間: 270分

8月5日 11:00 赤田代(温泉小屋)から三条の滝を往復

 距離:3.6km(1.8kmの往復)

ガイド本を見ると三条の滝まではガレ場で急峻な坂が多いとのこと。「ま、疲れちゃっているけど、なんとかなるべ。」と思い、赤田代にある尾瀬ヶ原休憩所でザックをあずけ、少し身軽にして行くことにして、さらにガレ場で急峻ということだったので、せっかく買ったトレッキング用ポールを持っていくことにした。(伸縮できるスキーのストックみたいな感じのものです。つか、どうみても、がっつり、ストックなんですけどね。笑)

スタートから早々、急な下りの連続。運動不足の私のひざは笑い始めていたが、ストックを使いながら気にせず下る。(こんだけ下ったってことは、帰りは上るんだよね。。。。  と思う心を振り払い。笑)

途中、ただ、ひたすら下っていたが、汗拭きタオルを地面に落としてしまい、泥やら草やらが絡みつき最悪な状態になってしまった。。。。。しょうがないので、川で汚れを落とし、ぜえぜえ、はあはあ、いいながらさらに下った。

いやぁ、ぜんぜん着かねぇ。下っても下ってもまだまだ着かねっす。(2km弱って、こんなにあったっけ?というほど、ぜんぜんたどりつきません。)

汗は噴出し、滝のように流れ落ち、もうぐっちゃぐちゃでへっとへとになったころ、滝が見えてきた。(そのころには、私のひざは言うまでもなく「爆笑」です。「ひざが笑う」とか、そんなかわいい状態じゃなく、ガックガクのガッタガタで、もう「大爆笑」通り越して「笑い死に」すんじゃないかと思うくらいでした。いやぁ、下りはひざにきますね。体重が多いのが原因かと。。。。つか、体重減らないし。)

そんな、ガックガクのガッタガタに対し、素敵な急階段も用意されていてそこを下ると滝の絶景が見えるつくりになっていた。(ほんとに、まあ、ありがたいことにぃ。。。。。) 
 

12:10 三条の滝に到着。
 あ~もう、ガッタガタのガックガクですわ。しかも、ここにくるまでの間に
 ほとんど水を飲み干しちゃって、帰りに飲める水がもう少々となってしまい、
 「ふぅ~。」
 てな感じです。
 

いやぁ~、やっと見ることができました。迫力ありでした。これを見て、疲れが全てふっとびました!(なんてことは絶対にない!笑)
 [耳を澄ま・・・]  注意: 爆音です。(笑)
 

到着してのんびりしようかと思ったが、あまりのガックガクのガッタガタ感に、「このまま、ここに座ってしまっては、根が生えてしまう。とっとと、戻ろう!」と決心し、この場を後にすることに。

【ここまでの道のり】 ※三条の滝への往路
 区間距離: 1.8km  総距離: 13.5km
 区間時間: 40分    総時間: 270分

さて、気を取り直し、一路、温泉小屋のある赤田代に向かった。いやぁ~、散々下ってきたんだけど、こんどはのぼりで、ひざよりも太ももがパンパンに。。。。。

ストック使って進んでいてたので腕がプルプルしはじめ、さらにひざはガックガクのガッタガタだったので、さすがの手振れ機能も追いつきませんでした。(マジで。笑) ということで、わかりずらいかもしれませんが、参考までに現場の図柄を載せておきます。
 

ひっさびさに「心臓がバクバク」という感覚を味わった。
が、しかし、タバコをやめたせいか、ぜいぜい、はあはあ、言いながらも肺が苦しくなることがなかったのがうれしかった。(タバコやめてから健康診断で肺活量をはかったことがあるのですが、5200ccもあり、自分の年歳の平均に対して1500ccくらいは上回っていたので、意外と自分の肺のポテンシャルが高かったことに、この歳になって、やっと気づきました。笑)

プルプル、ガクガク、ガッタガタのバックバクのフルコースだったが、往路では通り過ぎた「平滑の滝」の展望所で一休み。

滝と言うよりは瀬という感じの平滑の滝を横目に、汗でずぶ濡れのタオル&シャツを絞りまくり、違う滝も拝むことができた。(後者はぜんぜんきれいじゃないけど。むしろ、見たくないけど。笑)
 

ここまでくれば、あとは、冷たい飲み物とザックが待つ、尾瀬ヶ原休憩所が近くなってきてるので、ひたすら登るだけとなる。

こっちがガックガクのガッタガタで登っていく最中に、子供や、じいちゃん、ばあちゃんが、同じコースをサックサク下っていく姿を目にした。

行き違う際に、ほとんどの人たちが、「あとどれくらいで着きますかねぇ?」と私に聞いてきたので、皆様に同じ回答で「近いんですが、ガレ場が多くてなかなか着きません。かなりきつかったです。笑」とお伝えした。(数人のじっちゃまグループの方々には「無理しないほうがいいかもです。」とえらそうにいったものの、実は一番体力がないのは私だということを痛感していました。つか、夜、宿で一緒になったのですが、そのじっちゃまグループの方々は「ああ、無理はできんよぉ。」と言っていたにも関わらず、しっかりと滝まで行ってきたようです。山歩きするじっちゃまはすげっす。つか、私がガラクタなだけですね。笑)

13:20 そんなこんなで、やっと、尾瀬ヶ原休憩所に到着
 

あまりにもノドが渇いていたので、ポカリスエット350ml(300円也)を一気に飲み干し、すぐにまた、ウーロン茶500ml(400円也)を購入し一気飲み。
さすがに胃が水分でタプタプになったので、それ以上は飲まなかった。

預けた荷物をとりだしてきて、すぐ先にある宿泊先の温泉小屋に向かう前に整理をしていたところ、急に豪雨となり、休憩所から出られなくなってしまった。

滝のような雨である(たった1~2分で着く場所に温泉小屋があるのですが、そこにたどり着くのもつらいくらいの豪雨でした)。
 [耳を澄ませば]  注意: 轟音です。(笑)

私が三条の滝から帰ってくるときにすれ違った人たちは大丈夫かなぁ? と思いつつも、しばらくの間、休憩所で休んでいたら、雨が弱くなったのでここぞとばかりに、ザックにレインカバーをかけ、傘をさしながら、温泉小屋に向かった。

本日(8月5日)の工程はコレにて終了!

【ここまでの道のり】
 区間距離: 1.8km  総距離: 15.3km
 区間時間: 60分    総時間: 330分

8月5日 14:10 温泉小屋に宿泊!

プルプルでガックガクのガッタガタのまま、チェックイン。別館の方に通され、説明を受ける。

・お風呂    15:30~19:00
・夕食     18:00~19:00
・消灯     20:00(電気が一斉に消えるわけではないが静かにしてとのこと。)
・朝食      6:00~7:00
・チェックアウト 8:00

その後、部屋に通された。
もともと相部屋になると聞いていたので、他の人がすでにいるのだと思ったが、なんと、6畳間に一人であった。
どうやら、この時期は閑散期のようで、たまたま、私1名が1部屋使わせてもらえたようだ。予想外の対応に、かなり嬉しかった。(相部屋じゃないので、気ぃつかわなくていいし。笑)

早速、濡れた衣服をハンガーにかけ、乾いた上下の衣服に着替えた。

しっかし、それにしても、疲れた。全工程15kmで5kgほどの荷物を背負って歩くのが、こんなに疲れるものだと思っていなかったが、ひさびさに心地よい疲れを感じ、横になったとたんに眠ってしまった。

少しするとお風呂の準備が完了したとの放送が入ったが、じっちゃま連中が押し寄せていたので、少し後にすることにした。

じっちゃま連中がいなくなったのを見計らい入浴。

尾瀬では石鹸・シャンプーの使用が禁止されているため、湯水で汗を洗い流す程度となるが、これがまた気持ちいい。汗を洗い流した後に、湯船につかったが、「極楽」とはこのことか?というくらい気持ちよかった。

風呂から上がり、食事までの間を「ごろ寝タイム」と勝手に名づけた。(笑)

風呂のおかげで体の凝りがとけ、あっという間に夢ごこちに。

しばらくすると、食事の準備ができたとの放送が入り、食堂へ。

歩いている間は、1名様の方々を何人も見かけたが、この山小屋には私以外に1名様はいなかった。じっちゃまグループの脇に席が用意されていたので、そこで夕食をいただくことに。

食事をカメラで写そうかと思ったが、山小屋の食事は物資が限られていることや、残飯の処理が大変なことから、あっさりとしたメニューだったので、あえて写さなかった。(昔、ツーリングでとまったユースホステルでの食事によく似ていた。あっさりとしていながら、必要十分な内容って感じ。)

私は2度目の朝食からなにも食べていなかったので、かなりの勢いで食べてしまった(白ごはんも3杯食べました)。超高速で晩御飯が終了。

「ごちそうさまでした。」

夕食後、特に何をするわけでもなかったので、明るいうちに外にでてみた。
静かで、鳥の泣き声と草木が風にゆれる音が聞こえてくる。
しばらく、そのまま目を閉じる。
 [耳を澄ませば]

しばらく、その場の雰囲気を楽しんでいると、ちょっと酔っ払いかけたじっちゃまが「1枚とってもらえんかね?」と私にカメラを渡してきたので、快く撮影。

その後、「じゃ、すみませんが、私のも1枚お願いしていいですか?」とお願いし、「ここのボタンを押してください。それで撮れますから。」とXactiの使い方を教えた後に撮影してもらった。

「はい、OK。」とのことで、Xactiを渡された。その場で確認すれば、良かったが数分後に確認したところ絶句。

その風景に映っているはずの私が映っていない!

「おお~~~~なんじゃ、こりゃ!!」
 「え、俺、お迎えか?お迎えくんのか?」

と思い、ちょっとビビッったが、よ~く調べてみると、上の写真はじっちゃまに頼む15分くらい前に同じ場所をとっていた写真で、じっちゃまに頼んだ分は撮影されていなかっただけだった。(あせったぜ。マジであせった。)

じっちゃまに「ボタンを押し込んでください」といっていなかったので、半押しでフォーカスをあわせただけで撮れたと思ったようだった。(今度からは、撮ってもらったらすぐに確認することと、半押しについてちゃんと説明しようと思いました。じっちゃま、ごめんね。)

まあ、それにしても、お一人様だと、自分が写る機会がないんだな~と改めて思いました。(バイクでソロツーリングしてたころは、軽量三脚もって歩いてたけど、さすがにトレッキングだと余計な荷物になるので、そうはいかないっすね。)

そうこうしているうちに、外も暗くなってきたので、部屋に戻った。
 

まあ、部屋に戻ったが、特にやることもなかったので、ガイド本を開き、明日の散策コースを見ていた。

あまりの疲れからか、眠くて眠くてしょうがなくなり、21:00には夢の中へ。。。。。。

「おやすみなさい。」

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