8月4日 EPISODE1: オーマイガット!!
AM5:30頃、目が覚めた。朝はメシを炊くのが面倒なので、昨日の酒のつまみであるスナック菓子とウーロン茶を朝食とした。なんとも質素な朝飯である。
(今日の予定 は「島一周ツーリング」である。せっかく来たのだから観光をしようと思った。
釣り はひとまず休業だ。と、いいつつもしっかり竿を一本だけ持っていくつもりである。)
とりあえず、簡単な朝食を終えた。すると、2日ぶりにKUSOを催した。
「おっ! 今日も快心の一撃か?」
と思いながら、一路トイレへと向かった。大きい方の便器はバリバリ空いていた。
ん~~こんなのは珍しい。
キャンプ場の朝といえば、大抵は大用の便器の取り合いとなる。
おかげで、昔、リーゲー気味で危うく、うんこちびりそうになったことがある。
今日は朝から縁起がいい。
「さぁ、ぶっぱなすぞ!」
と気合をいれた。
「お、おお!、来た来た来た来た!ぜっこぉ~~~~ちょぉ~~~~!」
と心で叫びながら、しゅうりょぉ~~~う。
ここ数年でも最高の出来栄えだ。まさに芸術品(なんのこっちゃ??)。
俺はそいつらを流しながら見送り、ケツを拭こうとした次の瞬間
「か、かかか、紙がなぁぁぁぁああああああ~~~~~~~いいいいいいい!!」
「お~~~~~まいがぁ~~~~~~~~~~~~~~っと!!」
し、しまった。油断していた。
いくらトイレが奇麗だからといって、必ずしも紙があるとは限らないのだ!
どうすればいいのかわからず、俺はケツをだしたまま、しばらく悩んだ。
「どうしよう、このまま歩いたら、うんこまみれだ。」(そのとおりだ。)
「かといって、手で拭くのはまずい。つ、爪にはいる。」(まったくだ。)
「べ、便器にぬぐう?」(。。ま、まさか。)
と考えていると、ひらめいた!
「なぁ~~んだぁ~~、となりで拭けばいいんじゃん。」(さっさと気づけ!)
そう思いケツをだしたまま隣を覗いてみると。。。
「ま、満員だ。。」
しかも、なかなか開かない。相手も俺が移る前に次々に人が入ってくる。
ちくしょう、いつものバトルになってやがる!ちょっと待つことにした。
すると全員いなくなったらしく、俺は恥ずかしげもなく、ケツを丸出しにしたまま、隣に移ろうとした。すると、
「と、となりも紙がなぁ~~~~いいい!!」
「そ、そのまた隣も紙がなぁ~~~~いいいい!!」
「ああ、もう、全部なぁ~~~~~~~~~~いいいいいいい!!」
さ、さいあくだ、どこにも紙がない。俺はもとの場所にもどり考えた。
ふと下をみると乾いた新聞紙が敷いてあった。
「よし!!これだ!!!」
と思いそいつを引き千切った!!これでケツを拭いても拭ききれるわけがない。
しかも、ケツが切れそうになる。そこで、俺は考えた。
「ケツに、はぁ~~~~さも!」
そして、そいつをケツにはさみ、テントまでポケットティッシュをとりに行った。
ポケットティッシュをとり、再び、トイレで無事拭ききった。
朝から凄まじい体力を消耗した。
俺は思った。
「トイレでは、神も仏もあったもんじゃない!!」
※みなさんも、くれぐれもトイレの紙には注意してください。
SHOT8:そんな事件が巻きおこったキャンプ場(笑)
8月4日 EPISODE2: 島ライダー '99(利尻島一周のんびりツーリング)
トイレでの夢芝居も終わり(??)、いよいよ、今回唯一の観光である「利尻島一周ツーリング」に出かけることにした。AM10:00頃である。
ずいぶん、ゆっくり過ごしていたようだ。
今日は昨日とは違い快晴だった。とりあえずは、2日連続で行った沓形の岬へ行った。
そこで耳にした曲が忘れられない。曲名は忘れてしまったが、妙に耳にのこる歌だった。
「どんと、どんとどんと、波乗り越ぉ~~えぇ~~てぇ~~~♪ いっちょ、にちょ、さんちょ… 」
ん~~~、はっきりと思い出せないが、やたらと耳にのこっている。
ここに行けば、死ぬほど聞けるので機会があればお試しを。
とりあえず沓形はこんなもんだ。ここから先は、初めての場所である。
更に先へと進んだ。
SHOT8: ダート天国
コメント:
島を一周している道路をはずれると、結構、ダートが目立つ。
俺の単車はアメリカンながら、小柄で小回りがきく単車なのでガンガン、ダートに入ってみた。
さすがにリアが滑るが、そこはオフ車で鍛えた感覚でなんなくクリア。
ハーレーなんか、乗ってる奴等にゃできない芸当だ!(かなり、ひがみ入り。)
しかし、さすがに奥にはいっていくとそれ以上行くのは諦めた。
「こぉ~の単車じゃ、これは無理でしょ。ここは。」
SHOT9: 仙法師漁港
コメント:
釣り雑誌を見る限りでは、ここがかなりいいポイントらしい。
今回は釣りはしなかったが、いつか機会があれば釣りをしたい漁港だ。
ここら辺からは、単車のスピードを40km程度で巡航していた。スクーターより遅いスピードだ。
しかし、ほとんど後ろから来る車もなく、と~~っても、のんびりとしたツーリングを楽しんでいた。
(いいもんですよ。低速走行も。)
対向車はガンガンくるのだが、俺の進んでいる方向はほとんど車がこない。
多分、基本の観光ルートは、俺の回っている方向と反対に回ってくるのだろう。
なにも考えずに回っていたが、観光ルートと反対回りだったのがよかったみたいだ。
SHOT10: 南浜湿原
コメント:
湿地をあるくための板が張り巡らされているのだが、
だぁ~~~~~れもいない。そんな中、俺一人でフラフラと歩いてみた。
人っ子ひとりおらず、結構、気持ちよかった。
SHOT11: 鬼脇
コメント: この写真では、わかりずらいが、利尻富士の違った一面を
見せてくれる場所である。こちら側にも登山口があるらしいのだが、
「この先、一般の登山の方は立ち入り禁止」
の看板が立てられていた。鴛泊側から見た山の表情とは
異なり、非常に切り立った崖というイメージがあった。
「鬼脇」の名は、そこから付いているのだろうか?
SHOT12: 姫沼
コメント:
ただの沼だが、海が近いせいか、珍しいことにカモメがたくさん沼にいた。
以上の他にも、フラフラといろんな道に入ってもみた。
初めてきた土地だったので結構新鮮で面白かった。
鬼脇を最後に島一周ツーリングは終了した。
超低速走行での、のんびりツーリングはとても楽しかった。
他じゃ中々できないもんね。そして、鴛泊港へと戻った。
8月4日 EPISODE3: ジャパニーズオーシャン
PM2:00頃、鴛泊港に着いた。そこで一本だけ持ってきていた竿を出すことにした。
えさは島唯一のディスカウントショップ「ツルヤ」で「塩えらこ」を購入してきた。
この「ツルヤ」、田舎を牛耳っているかのごとく、田舎にはよくある店だ。
ちなみに俺の実家がある函館にもある。そんなことはどうでもいい。
とりあえず、鴛泊港でまだ行っていないところを探して竿を出すことにした。
俺はそこでは釣りをしてないが、昨日、どっかのじいさんが釣りをしていたところがあり、そこですることに決めた。
竿を出し、しばらくボーッとしているとなにやら港にある漁業組合の建物のほうが騒がしかった。
ふとみると、漁船が何台も停まっており、神主のような格好のひとがお払いをしていた。
「???今日はなんかあんのか?」
と思い、みていると、いきなり、漁船が次々に海にでていくではないか。
しかも、すべて大漁旗を掲げている。15隻は越えていたと思う。みんなすげぇ勢いで海に出ていった。
あまりの豪快さに俺は「すんげぇ~」と声を漏らした。
SHOT12: もっと沢山の船がいたが、イメージだけでも。。。
よぉ~~くみると、なぜか、奥さんや子供が乗っている。
「そうか、昨日、お土産屋のおばちゃんが祭りだって言ってたっけ!」と、ふと思い出した。
昨日、お土産屋でビールを買った時(なぜか酒類を置いていた。)、おばちゃんが
「ひどい雨だねぇ~。 せっかく、明日から祭りなのに。。晴れないかねぇ~。」
と言っていたが、これがその祭りのイベントらしい。「豊漁祈願・安全祈願」と言ったところだろうか。
しばらくすると、漁船がすべて戻ってきた。
やはり豪快である。
漁船がすべて戻ると、また、なにやら騒がしくなっていた。
振り返ると漁船の上から「餅まき」が始まっていた。
「なんか、田舎っぽくていいな。」と思った。
そんなこんなで漁船に気をとられて、すっかり、竿のことを忘れていたので上げてみることにした。
しかし、今日も、やっぱり、なんにも釣れない。相変わらず潮の流れが無いようである。
まあ、そんなことは、豪快な漁船の一団を見ることができたのでどうでも良くなっていた。
それにしても、海の男 はかっちょいいぜ。
さすが、
「日本海」
そう思いながら、また、場所を変えることにした。
8月4日 EPISODE4: やっちまった。。。
場所を変え、「六甲エクスプレス」がくるターミナルで竿をだした。
2時間位ボーッとしていたが、なぁ~~~にも釣れない。
しょうがないので、そこらをぶらぶらと歩いて、単車のところに戻ろうとした。
が、そのとき、見てはいけないものを見てしまった。
「ら、ライトつけっぱなしになってる。。。」
一瞬、あまりの暗さにパーキングポジションのライトかと思った。
「あれはパーキングになってるだけだよな、そうだよな。そうに違いない。」
と自分に言い聞かせ、恐る恐る単車に寄っていった。
そして、キーを見ると。。。。。。。
「うっきぃ~~~~、バリバリONになってんじゃん!!!」
そして、セルをまわすと。。。。。。
キュル、キュ、キュキュ、、、、プス、、、
「あ”~~~~~~、やっちまったぁ~~~~~~!!!!!!」
「どぉ~~しよぉ~~!!!こんな所で!バッテリーあがってまったぁ!!!」
やっちまったものはしょうがない、俺はいろいろ考えた末、ちょっと待ってから、再度セルを回してみることにした。
「まあ、だめでも、何とかなるさ。」
と最初はうんこちびりそうなくらいビビったが妙に冷静になっていた。
そして、待つこと30分。 再度セルを回してみる。
キュル、キュ、キュキュ、、、、プス、、、カツカツカツカツ、、、
「だうぅ~~~ん。やっぱ、駄目ね。。。。。。」
駄目だ。。完全に死んでいる。しょうがない。。最後の手段だ。。
あ、あれしかない。。
「押しがけ」
しかし、この単車で「押しがけ」なんかやったことがない。
オフ車では車重が軽すぎてタイヤが滑りやすい為、うまくかからないことが多かったがだが、アメリカンは単車の車重が重く、自身の重みにより、かかりやすいのでは?と思い、やってみることにした。
もともとギヤ比が低い単車なので、1,2速ではロックしてしまう可能性があるため、とりあえず3速にぶち込み、思いっきり押しながら走った。そして、クラッチを徐々につなげると。。。。。。
ド、、ドド、、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドドドドドドドォォォ~~~!!
「うっひゃっひゃっひゃ、生き返りやがったぜ!イィ~~ヤッホォ~!」
あっさり、かかりやがった。笑った。大笑いだ(と言っても心の中でだが。。)
しかし、このままだとまた死んじまう可能性があるので、速攻飛び乗り、荷物をそのままにして、しばらく走ることにした。
走った走った。ああ、もう、かなり走った。 回した回した全開回した。
「やぁ~~~めてくれぇ~~~~い!」と単車が言わんばかりに回した。
30分位だがガンガン走って、再び、フェリーターミナルまで戻ってきた。
これでひとまず安心だ。とりあえず、キャンプ場には帰ることができる。但し、明日の朝、どうなっているかはわからんが。。。
時間はPM5:00になろうとしていた。 相変わらず、竿には魚一匹かかっていなかったので、さっさと片づけて引揚げることにした。
それにしても、魚も 釣れない上に、単車 のバッテリー上げちまうなんて。。
「やっちまった。。。」
8月4日 EPISODE5: カーニバル
明日、この島から離れるので今日はメシを作らず、買って食うことにした。
鴛泊の街には祭りによる出店がたくさん出ていた。「北海島まつり」と書かれた旗があちこちに立っている。
今日の晩メシはそこの出店で買って食うことにした。
今日のメニューはイカやきそば、帆立の網焼きだ。
この旅始まって以来のゴージャスなメニューだ(あ~~、貧乏くせぇぇ~~。)。
イカやきそばを買い、次に帆立の網焼きを買いに行ったところ、
「すみません。帆立の網焼き一つください。」
と頼んだのに対し、おっちゃんが
「おう、ちょっとコゲてるから、もう一個つけといたから!」
と2個くれた。見たところ、そんなにコゲちゃいなかった。
おっちゃん は、薄汚い格好をした観光客の俺に気を使ってくれたらしい。
(と勝手に思っているだけだが。。。)
ちょっとしたことだが、 こういうことがあると非常に気持ちがいい。
ましてや、昨日はお子様とカラスにやられていたため、尚のこと、こんなちいさな心遣いがが嬉しかったのである。
その後、そこで買った晩メシを近くの公園で食うことにした。
そこで、食っていると、またもやカラスが寄ってきやがる。
カラスの方を振り向くと、奴等はこっちを見て無いふりをする。
しかし、一羽が二羽、二羽が四羽・・・・と増えていくではないか。
しかも、徐々にこちらに寄ってきている。
(ああ、ショットガ ンが欲しい。。なんなら、グレネードガンでも。。)
俺はメシをとっとと食い、その場を去ることにした。
街の方からは 、祭りのイベントらしきバンド演奏が聞こえてきている。
「ん~~~、今日はカーニバルだ。」(おやじ風)
8月4日 EPISODE6: シューティングスター
晩メシを食い終わり、利尻温泉で風呂に入って、キャンプ場に戻った。
メシも食ったし、今晩は何もすることがないので、明日の帰りの準備をすることにした。
出発の時とどうように、荷物をパッキングした。
残るは、明日、片づけるテントとタープのみである。
準備が終わり後は寝るだけだったので、外で酒でも飲んでボーッとすることにした。
そういえば、星が奇麗だって誰かが行っていたのを思い出した。
そこで、空を眺めて見ると。。。。。。
「す、すんげぇ~~~~~~~~。」
物凄い星の数だ。普通じゃ、見られないくらいの数の星が見えていた。
たとえるなら、スターウォーズのワープシーンのようだった(わかるかな。。。)。
天の川がはっきりと見えていた。その他にも、カシオペア、北斗の拳も(謎)。
しばらく、ボーッとみていると、 どっかのおっさんが話し掛けてきた
「いやいや、あなたも星がすきなんですか?、僕も何ですよ。凄いですねぇ~~ここは。」
と近づいてきた。
俺が
「これは凄いですよ。こんなの初めて見ましたよ。」
というと、おっさ んはウンチクをたれ始めた。
「あれが、 カシオペア。これが、おおぐま座、あれが、北極星・・・・・・」
と、おっさん。 俺はほ とんど知っていたが、
「へぇ~~~、そうなんですかぁ~~~」
と俺が返すと、またまた、同じことを繰り返した。
「あれが、カシオペア。これが、おおぐま座、あれが、北極星・・・・・・」
と、しかし、それ以上の知識を与えてはくれなかった。(さすがに死兆星はでてこなかった。笑)
「いやぁ~~~、僕の知識じゃ、これくらいだね。」
とおっさん。
「おいおい、そんなの誰でも知ってますわ。」
と思いながらも人の良さそうなおっちゃんとすこし会話をして別れた。
その後、自分のテントの側から、ボーッと空を眺めつづけていた。
すると。。。。。。
「おぉっ!!すっげぇ~~!!!!!」
思わず声が出てしまった。
それは、いままで見たことの無いくらいの長い流れ星だった。
あのでかい天の川を突き抜けたのである。
鳥肌がたった。
あまりにも長くて明るい流れ星だったので驚いた。
しばらく、余韻に浸っているとまたもや、物凄く、長くて明るい流れ星が。
今度は下から上に登っていくようであった。なにか、物凄く得をしたような気分になった。
「ああ、よかった。最後の夜にこんなの見ることができて。」
と思った。その後も、最初の2つほどは明るくはないが、流れ星がたくさん現れた。
なんだか、今日は心地よく眠れそうだ。この島に来てからの疲れも一気にぶっ飛んじまった。
最高だぜ「利尻島」、
最高だぜ 「シューティングスター」
そして、すぐに眠りについた。
1999 ツーリング レポート 5日目へ